金曜日, 3月 29
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様々な仕事を経験できる介護医療院

介護医療院は近年創設された新しいタイプの社会システムです。これまでは患者の治療は病院で行われ、介護とは切り離されていましたので、両方のニーズを併せ持つ方々は、一定期間の医療的な治療が終わると病院からは退院します。さらに継続的な処置が必要な場合はリハビリテーション病院などに転院をしています。介護が必要な方は老人介護施設などへ入所したり、通所の日中ディサービスを利用たり、自宅で訪問介護を受けたりしています。
医療と介護の両方を提供するのが介護医療院で、病院などよりも長期間にわたって介護も受けながら利用することが出来ます。介護医療院での仕事は医師や看護師、介護スタッフと機能回復訓練士などが連携を取り合って実施されます。地域包括支援センターも大きな役割を持ちます。これまでにないシステムで、様々な役割の方々がそれぞれの仕事を通して、一つのチームとして患者をより多角的な視点からケアすることが出来るのです。仕事が別々ではあっても患者を中心としたチームとして働くので、互いの連携がとても重要なシステムといえます。看取りやターミナルケアにも対応できる長期的な滞在の場となり、利用する方々からすると長期間の生活の場ともなりますので、医療と介護の両面からのサポートを受けながら、人生の終末期を過ごす場所ともなります。病院ではなく、施設でもないこのようなスタイルの創設は高齢化社会が進んでいる昨今、時代の必要に答えたものともいえるものです。