水曜日, 10月 16
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高齢者

介護医療院の特徴と仕事内容

介護医療院は、介護療養病床の廃止に伴い新たに創設された介護施設です。この施設では身体が不自由で何らかの疾患を患う高齢者への医療や介護、生活補助に加えて住居としての役割を担っています。介護医療院は1型と2型の2つのタイプがあり、1型は今までの介護療養病床に、2型は老人保健施設にあたり前者の方がより重い疾患を持っている高齢者が利用しています。また、この施設は生活の場所でもある為、病院より広い空間で過ごすことができ、相部屋でも1人毎にパーティションや家具で仕切られている為プライバシーが保てることも特徴です。 この施設での仕事内容は大きく4つに分けられます。その1つは医療ケアです。勤務している医師や看護師が利用者の疾患に合わせた投薬や検査、必要な医療処置を行っています。また、臨終の看取りを行う場合もあります。この施設での医療は喀痰吸引や経管栄養など高齢者に多い医療処置が多いのが特徴です。また、重度の認知症の患者には精神保健福祉士や専門の看護士も必要になります。2つ目は介護サービスです。介護士が中心となり、利用者の日常生活の生活支援として食事や入浴、排泄などの介護を行っています。 3つ目はリハビリなどの機能訓練です。理学療法士や作業療法士などのリハビリスタッフが勤務し、健康増進や生活機能の向上の為の訓練を行っています。これらは身体だけではなく精神面のケアにもなっています。最後は住まいとしての環境を整える仕事です。管理栄養士による献立づくりや施設スタッフによる娯楽や外部との交流など、身体と精神の健康を向上させる環境づくりを行っています。...

注目されている介護医療院での仕事

新たな介護サービスの現場として注目が集まっている介護医療院は、まだ新設されたばかりの施設であるため多くの課題や問題、そして期待が寄せられています。そして、そんな介護医療院で働く介護職員の仕事に関しても、ほかの介護施設や介護サービスと違って明確な仕事内容や他の施設やサービスとの違いを確立させている最中です。 そんな介護医療院での介護士の仕事ですが、現状としては認知症患者をはじめとした在宅での介護が困難な高齢者に対してのケアに重点を置いています。その内容に関してはほかの介護施設や介護サービスと大きな違いはないものの、基本として介護医療院は在宅復帰を目指す施設ではないことからリハビリよりも精神的に安定して過ごせる環境作りやケアを重要視している傾向があるようです。 また、介護医療院での介護士の仕事は単純に高齢者のケアだけではなく、医師や看護師などの他業種との連携も重要なものとして考えられています。これはほかの介護施設や介護サービスにはない大きな仕事上での特徴であり、医療と介護がうまく連携できるのかどうかが今後の仕事での課題となっているようです。場合によっては介護職員と看護職員が意見の衝突をすることも珍しくはないものの、在宅復帰を目指すわけでないところからそこまで双方の目的が異なりにくく衝突しにくい部分も少なくありません。 このように介護医療院での仕事に関する現状はまだ模索している段階であり、今後介護医療院だからこその介護職員の仕事がどのようなものになっていくのかが期待されています。...